6月に読みたい文庫本

画像

 讀みの國、ゆめのうきはし 71

1.『湿原 上・下』加賀乙彦(岩波現代文庫)
2.『久生十蘭ジュラネスク』久生十蘭(河出文庫)
3.『臥竜の天 上・中・下』火坂雅志(祥伝社文庫)
4.『八犬傳《新装版》 上・下』山田風太郎(廣済堂文庫)
5.『山田風太郎ベストコレクション1 甲賀忍法帖』(角川文庫)
6.『山田風太郎ベストコレクション2 虚像淫楽』(角川文庫)
7.『妖女のねむり』泡坂妻夫(創元推理文庫)
8.『MM9』山本弘(創元SF文庫)
9.『歯と爪《新版》』ビル・S・バリンジャー(創元推理文庫)
10.『死刑台のエレベーター《新版》』(創元推理文庫)ノエル・カレフ


 1.かつて新潮社から「純文学特別書き下し作品」と銘打ったハードカバー・化粧箱入りのシリーズが出ていた。加賀乙彦『宣告』もその中の一冊(…だったと思う)で、大学入りたてで読んでいたく感動した。で『湿原』もハードカバーで出るとすぐ買って読んだ。もともと朝日新聞の朝刊に連載していたもので、シンプルで緻密な描写の挿絵がまたよかった。これが収録されていたら嬉しいのだか、まず無理だろう。

 3.火坂版「伊達政宗」。

 4.馬琴と北斎の物語と、風太郎版「八犬傳」の物語の虚実の並行世界を交互に描く。

 5.6.かつて角川文庫の「山田風太郎」は赤い背表紙に佐伯俊男氏のイラストであった。あと、25「忍法鞘飛脚」、31「忍法落花抄」、36「外道忍法帖」の三冊で全点そろうはずである。一作品二絵柄あるものは別にして。

 8.SFである。山本弘の作品は、「と学会」の本しか読んだことがない。現代SF界を代表する一人として、ぜひ読んでおきたい。

10.『死刑台のエレベーター』は映画の方が有名かもしれない。ルイ・マル監督。モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー主演。音楽がマイルス・デイヴィス。
 トリュフォーはジャンヌ・モロー主演で『突然炎のごとく』と『黒衣の花嫁』を、カトリーヌ・ドヌーヴで『暗くなるまでこの恋を』と『終電車』を、ファニー・アルダンで『隣の女』と『日曜日が待ち遠しい!』を作っている。それぞれの女優と子供も作っている、らしい…。

 『暗くなるまで待って』はオードリー・ヘプバーンだが、監督はトリュフォーではなくテレンス・ヤング。
 『暗くなるまで待てない!』は大森一樹。『風の歌を聴け』ではじめて村上春樹を映像化した。同じ関西出身で通じるところがあったのかもしれない。

 『1Q84』では文学作品がいろいろ引用されている。書店ではそれらも一緒に棚に並んでいたりして興味をそそる。オーウエル『1984』、チェーホフ『サハリン島』、『平家物語』、内田百けん『東京日記』、ディネーセン『アフリカの日々』…。

 チェーホフは1860年生まれで今年生誕150年である。同じ1860年生まれに作曲家のグスタフ・マーラーがいる(画家のミュシャ、ラリック、アンソールも1860年生まれ)。
 マーラーといえば、ケン・ラッセル監督の『マーラー』があったが、なんといってもヴィスコンティの『ベニスに死す』で使われた交響曲第5番のアダージェットが名高い。『ある日どこかで』も原作ではマーラーだったが、映画ではラフマニノフのラプソディが使われた。

 で、『ある日どこかで』はあした…。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック